R言語の集合演算について、詳しく解説します。

Rの集合演算について

2つの集合から1つの集合を得る操作を集合演算といいます。集合演算の代表的な演算は次になります。

集合演算 数学記法 説明
和集合 A∪B 集合Aと集合Bの要素をすべて合わせた集合
共通集合 A∩B 集合Aと集合Bに共通する要素の集合
差集合 A∖B 集合Aの要素であるが、集合Bの要素でない要素の集合

和集合: union()

和集合は集合Aと集合Bの要素をすべて合わせた集合です。和集合を計算するにはunion()を使用します。具体例を次に示します。


A <- letters[1:2] # a, b
B <- letters[3:4] # c, d
(out)
union(A, B)
(out)[1] "a" "b" "c" "d"

共通集合: intersect()

共通集合は集合Aと集合Bに共通する要素の集合です。共通集合を計算するにはintersect()を使用します。具体例を次に示します。


A <- letters[1:5] # a, b, c, d, e
B <- letters[4:7] # d, e, f, g
(out)
intersect(A, B)
(out)[1] "d" "e"

差集合: setdiff()

差集合は集合Aの要素であるが、集合Bの要素でない要素の集合です。差集合を計算するにはsetdiff()を使用します。具体例を次に示します。


A <- letters[1:5] # a, b, c, d, e
B <- letters[4:7] # d, e, f, g
(out)
setdiff(A, B)
(out)[1] "a" "b" "c"

集合が等しいかを判定: setequal()

集合が等しいかどうかを判定するにはsetequal()を使用します。具体例を次に示します。


A <- letters[1:5] # a, b, c, d, e
B <- letters[4:7] # d, e, f, g
(out)
setequal(A, B)
(out)[1] FALSE
(out)
setequal(A, A)
(out)[1] TRUE
R入門 集合演算