R言語で、因子(ファクター)に対して、指定回数未満しか出現しない水準を「その他」にする方法について解説します。因子の操作には、tidyverseパッケージに含まれているforcatsパッケージを使用するのが便利です。ここでは、forcatsパッケージのfct_lump_min()を使用した方法についてお伝えします。
fct_lump_minの概要
fct_lump_min()は、指定回数未満しか出現しない水準を「その他」にするための関数です。
fct_lump_min()の使い方
fct_lump_min(f, min, w = NULL, other_level = "Other")
fct_lump_min()の引数
f
因子(または文字ベクトル)を指定します。
min
少なくともmin回数出現するレベルを保持します。
w = NULL
f内の(水準ではない)各値の頻度の重みを示すオプションの数値ベクトルを指定します。
other_level = “Other”
「その他」の値に使用される水準の値を指定します。
常に水準の最後に配置されます。
準備
あらかじめ、tidyverseパッケージを読み込んでおきます。
library(tidyverse)
指定回数未満しか出現しない水準を「その他」にする
指定回数未満しか出現しない水準を「その他」にするには次のようにします。
f <- factor(c(rep("A", 5), rep("B", 5), rep("C", 2)))
fct_lump_min(f, 3)
[1] A A A A A B B B B B Other Other
Levels: A B Other
R×forcats::fct_lump_min 指定回数未満しか出現しない水準を「その他」にする